月末になったらまずはチェックをしておきたいのが、ドコモのパケットくりこしについて。
翌月にくりこしされる容量があるのか、それとも余っている分はなくなってしまうのか、気になりますよね。
くりこしされるのなら多少残しておいてもいいけど、くりこしされないなら使い切った方がいいですもんね。
ドコモのパケットくりこしは、全部のプランで対応しているわけではないです。これを忘れると、プラン選びも間違ってしまうかも。
正しいパケットくりこしの内容を覚えて、プランの選び方や月末の容量(ギガ)の使い方を学びましょう!
※ドコモの新プラン「ギガホ・ギガライト」ではパケットくりこしは適用されません。
もくじ
ドコモのパケットくりこしの基本を抑える!
まずはドコモのパケットくりこしの基本的な内容を抑えておきましょう!
パケットくりこしとは、ドコモのパケットパックを利用している場合に、毎月設定されているデータ容量を使い切らなかった時に、翌月にその余った分をくりこし、利用することができるサービスです。
申し込みは不要で、該当パケットパックを利用していて、定められた容量が余ってしまった場合には自動的に翌月に繰り越されます。
そういう意味で、普段はあえて意識する項目ではないんですね。
意識するとしたらやはり月末月初が中心になると思います。
今月はかなり余ってるけど、これ、繰り越しされるのかな・・・。
先月の余ってたぶん、ちゃんと繰り越しされているのかな・・・、
そんな感じではないでしょうか。
ドコモのパケットくりこしにおけるくりこしの単位は、1GB単位です。つまり、1.2GB余っていたら1GBくりこし。.08GB余っていたら切り捨てでくりこしなし。1.8GB余っていたら1GBくりこし、という感じになります。
端数が大きければ大きいほど切り捨てられる容量が大きくなってしまうので、最大効率で利用しようと思ったら、1GBの端数はできる限り当月内に利用してしまった方がいいです。
まぁ、そんな細かい調整はなかなか難しいですけどね。
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パケットくりこし該当パケットパックを抑える!
ドコモのパケットくりこしの該当パケットパックを確認しておきます!
ウルトラシェアパック30/50/100、シェアパック5~30、ウルトラデータL/LLパック、データM/Lパック、ウルトラビジネスシェアパック30/50/100、ビジネスシェアパック 5~3000
一見、ほとんどのパケットパックに対応しているようにも見えますが、データSパック、らくらくパックなどが含まれていません。
また、各種キャンペーンなどで適用されるボーナスパケットについてはくりこしの対象外です。
そしてもう一つ、パケットくりこしの対象外となるのが、新プラン・ベーシックパックです。
ベーシックパック・ベーシックシェアパックでのくりこしはどうなる?
ドコモの新プラン・ベーシックパックは、データSパックやデータMパックに代わる4段階制の新しいパケットパックです!
シェアパック5、10、15に代わるシェアパックとしては、ベーシックシェアパックが同じようにスタートしています。▼▼
このベーシックパック、ベーシックシェアパックでは、容量を使わなければ料金を安く抑えることができて、使えば使うほど料金が上がるという仕組みが採用されてるので、そもそも「パケットが余る」って概念がないんです!
なので、パケットが余らない=くりこし分もない=くりこしはない、というわけです!
このベーシックパック/ベーシックシェアパックが始まったと同時に、データSパック、データMパック、シェアパック5~15は新規申し込みが終了しています。
つまり、今後パケットをあまり利用しないお客様がパケットパックを選択する場合、有無を言わせずベーシックパック/ベーシックシェアパックを選択せざるを得なくなるんですね。
そして、そんな次世代のパケットプランがくりこしできない、ということは、今後パケットくりこしは事実上、ベーシックパックではないパケットパック、つまりウルトラデータパック/ウルトラシェアパックなど大容量パックでのみ利用できるサービスにどんどん変わっていく、ということですね。
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パケットくりこしが存在している際にプランを変更したらくりこし分は全消滅します!
例えば、ウルトラデータLLパックを利用していて、データ容量が10GBも余っちゃったとします。
従来のウルトラデータLLパックの30GBにくりこしの10GBを加えると、翌月合計40GBが利用できる形となります。
だけど、普段から20GB前後しか使わないんだよなー、という場合、そのままではどう考えてももったいないですよね。
なので、ウルトラデータLLパックからウルトラデータLパックに変更することを考えたとします。
余っている容量もあることだし、一つプランを下げても大丈夫!・・・と、一見思えますけど、これは残念ながら思うような内容にはなりません。
何故なら、プランの変更をすると、パケットくりこしのくりこし分容量はいったんリセットされてしまうからです!
これは、どのプランからどのプランでも同じです。パケットパック間での変更が入るとくりこしはなくなります。
くりこしがあることをあてにして、パケットパックの変更はできないってことですね。要注意です!
容量が余ってるから、今月からタブレット買って2台目プラスで分け合える?
先月の容量の残りがかなり多くて、今月にくりこされててもったいないので、前から欲しかったタブレットをこの際契約して、2台目プラスで分け合おう! と考えることもあるかもしれません。
しかし、これも待ってください。
タブレットやiPadを購入して2台目プラスで利用することはもちろんできます。ただしその場合、2台目プラスを利用した時点で、先月からのくりこし分は、消滅してしまいます。
落とし穴ですねぇ。
もちろん、当月余った分については、そこからさらにその次の月へのくりこしは適用されます。
なので、2台目プラス開始月だけは、利用しているパケットパックで使えるデフォルトの容量のみしか使えない、と覚えておくといいと思いますよ!
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ドコモのパケットくりこしで絶対に覚えておきたい利用データの優先順位!
ドコモのパケットくりこしには、利用データ量の優先順位が決められています!
これは非常に重要なポイントだったりします。以下の優先順位はしっかり意識しておいてください。
優先1 | 契約のパケットパックの利用可能データ量 |
優先2 | ボーナスパケットの利用可能データ量 |
優先3 | くりこし分の利用可能データ量/前月の追加購入データ量 |
優先4 | 当月の追加購入データ量 |
つまり、何をおいても最優先で消費されていくのは、元々契約しているパケットパックで定められているデータ量です。
ウルトラデータLパックを利用中なら、元々の20GBから消費される、ということですね。
この20GBを消費してしまった後にボーナスパケット、それも使ってしまう、またはボーナスパケットがない場合は次に前月からの繰り越し分の容量、そして最後に当月追加購入したデータ量です。
この順番の何が重要かというと、先月からくりこしされたデータ量まで消費してしまった場合、その次の月へくりこしされる容量は既に存在することはない、という点ですね。
くりこしされたデータ量を有効活用すると、今度はさらに次の月へ繰り越しできる分は余っていない、というわけです。もし、毎月毎月くりこしをさせたい、という場合、くりこしされたデータ量に手を付けないまま、元々のデータ量を余らせなければならないわけです。
昔、FOMAの料金プランで、通話の無料通話分ってのがありました。まぁ、一応今もありますけど。
このプランの中では、余った無料通話分はずっとくりこしって形で、無期限にくりこしできていたんですね。このずっとくりこしでは、余った無料通話分はドンドンくりこしされて次の月次の月と、無料通話分にあまり分が上乗せされていたので非常にお得でした。
だけど、ドコモのパケットくりこしにおけるくりこし分容量は、あくまで翌月に対してのみのくりこしであって、それ以上くりこしされることはないんです。
まぁ残念ですけどそういう仕組みなので仕方がないところです。
パケットくりこしって一体どう活用したらいいの!?
となると、です。ドコモのパケットくりこしの活用ってかなり難しくないですか!?
どういう毎月くりこしさせようと思ったら従来の容量を余らせないといけないのですから、くりこしの意味がその時点でありません。
隔月で利用する、ということなら、かなり使い方に偏りがでます。
なかなかこのくりこしをうまく活用する方法は思いつかないかもしれません。
例えばこんなケースがあります。
今月はあまり容量を使わない予定なんだけど、来月は出張や旅行がかなり控えているので、今月使わない分余らせておいて、来月にたくさんの容量を使おう! というケースです。
ドコモのパケットくりこしを有効に使うためには、おおよそこのような使い方になるのではないかと思います。
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まだまだ残るパケットくりこし対象の方々
パケットくりこし対象のパケットパックは、ベーシックパック/ベーシックシェアパックの開始に伴い、新規受付できるプランとしてはウルトラデータパックとウルトラシェアパックのみ、という形になってしまいました。
ただ、実際のところ、ベーシックパックにまだ変更していない方はかなり多いと思います。
データMパックやシェアパック5~15利用中の方々については、今後もパケットくりこしを意識していく必要があるんです。
今後、ころあいかな、というところでベーシックパックに変更するまでは、しっかりパケットくりこしの内容は抑えておきましょう!