ドコモから発売されるワンナンバーフォン ON 01は、従来Apple Watch用に提供されていたワンナンバーサービスを活用することで、メインの携帯電話の子機として利用することができます!
つまり、メインスマホにかかってきた電話を、ワンナンバーフォンでも同じようにとることができる、というわけです。もちろん、同じ番号からの発信もできます。
何のためにそんなものが必要なのかと言うと、メインのターゲットとしては、
・現在ガラケーを利用していてスマホに買い替えたはいいものの、やはり使い方に慣れないという方
・これからのスマホへの移行に不安を感じている方
・大きめのスマホを利用しているため、持ち運びが不便だと感じている方
・スマホの利用で電池持ちが不安で、別端末を利用できればと考えていた方
などです!
ただ、せっかくの面白いサービス&機種なので、もっともっと他にも、有効な使い道はないのでしょうか!?
新しいワンナンバーフォンについて考えてみました!
「ドコモ2018-2019年冬春モデルを元携帯ショップ店員視点でまとめてみます!」
もくじ
ワンナンバーフォンの仕組み
ワンナンバーフォンの仕組みは非常に簡単です!
ワンナンバーサービスというドコモのサービスをまず契約します。月額500円です。
ワンナンバーフォンの中に搭載されているeSIMが利用できるようになることで、Aという電話番号に着信があった場合、メインのスマホとeSIM搭載のワンナンバーフォンの両方で電話を受けることができるようになります。
つまり、メインのスマホは自宅に置いたままにしておいたとしても、ワンナンバーフォンを持ってていれば電話の着信発信ができます。
そのためわざわざ使い慣れなかったり大きかったりするスマホを持ち歩かなくてもいいですし、ワンナンバーフォンで対応ができるのでメインのスマホの電池消費も抑えることができます。
基本的には、Apple Watchで実現していた「ワンナンバーサービス」を、携帯端末で利用できるようになった、と理解すればいいと思います!
そもそも元々の発想が、Apple Watchの使い方をそのまま携帯端末に、というところからきているみたいですよ!
ワンナンバーフォン ON 01は、その形状やキーを見ていただくとわかる通り、キー配列が従来のフィーチャーフォン(ガラケー)と同じ形になっていて、フィーチャーフォンユーザーにとても優しく作られています。
そういう意味で、「スマホに替えても今までと同じようなケータイを使える」というメリットがあるんですね。
まぁ、それならそもそもスマホに替えなければ・・・ということにもなるんですが。
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ワンナンバーフォン ON 01の仕様
ワンナンバーフォン ON 01の細かい仕様についてまとめますね!
カラー | ホワイト |
サイズ | 約110mm×54mm×7.0mm |
質量 | 約55g |
CPU | Snapdragon210 |
RAM/ROM | 512MB/4GB |
外部メモリ | なし |
バッテリー容量 | 548mAh |
ディスプレイ | 1.54インチ 有機EL 128×64 |
カメラ | なし |
連続待受時間(静止時) | LTE:約155時間 3G:約160時間 |
連続通話時間 | LTE:約130分 3G:約150分 |
VoLTE対応/VoLTE(HD+) | 〇/× |
Wi-Fi | × |
テザリング | × |
Bluetooth | 4.1 |
赤外線 | × |
防滴 | IPX2 |
おサイフケータイ | × |
エリアメール | 〇 |
SMS | 〇 |
電卓 | 〇 |
アラーム | 〇 |
WORLD WING | × |
価格 | 9,720円(税込) |
子機としての利用と考えると、スペック的な部分はそれほど求められてないと思いますけど、最低限の機能には対応しています。
VoLTE(HD+)には対応していませんが、通常のVoLTEには対応しています! そのため、対応端末同士でクリアな音質での通話を楽しむことができます。
カメラも付いていませんし外部メモリも利用できませんので、何かデータを保存するような端末ではないってことですね。保存するとしたら最低限、電話帳くらいでしょうか。
ただ、スマホ本体の電話帳をどうやってコピーすればいいのかが気になるところです。ドコモ電話帳が同期できるのなら簡単なのですが。外部メモリが利用できないなら、最悪ドコピー利用でしょうか。そうなると少し面倒ですね。
カードケータイとは異なり、ワンナンバーフォンはテザリングには対応していませんので、他の端末に対して電波を飛ばすことはできません。テザリングを利用したい場合はあくまで親機であるスマホから、ということになります。
おサイフケータイも対応していないので、その点、同じワンナンバーサービス対応機としてはApple Watchよりやや利便性に欠けます。
実際に利用する際に、親機となるスマートフォンに「ワンナンバー設定」アプリをダウンロードする必要があり、Android 8.0以上である必要がありますので、この点注意しましょう!
対応OSにiOSという記載がないので、現状親機がiPhoneでは使えないと思われます!(発売日時点)
ただ、緊急速報エリアメールに対応している点は安心できますし、電卓やアラーム等が使えるのは地味に嬉しいところかもしれません。
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ワンナンバーフォンの便利な使い方を考えてみました!
家族用電話機として夫婦共有で利用する
プライベートなケータイ/スマホと別に、家族用の固定電話代わりとして、スマホとワンナンバーフォンをそれぞれ利用するなんてこともできます。
夫がスマホを、妻がワンナンバーフォンを持っておき、学校などからかかってきた電話はどちらでも出ることができる、という状況を作ることができます。
ただ、さすがにもう一台分のスマホ代と月額料金がかかると考えると、現実的ではないですね。
同じような利用で次のような使い方があります。
プライオリティ着信を設定して、妻/または夫のワンナンバーフォンで学校からの用事などを出られるようにする
夫、または妻のスマホに対してワンナンバーフォンを追加します。その上で、保育園や幼稚園、学校など、大事な要件がかかってきた場合のみ、ワンナンバーフォンでも着信するようにプライオリティ着信設定をしておきます。
そうすることで、他の要件はワンナンバーフォンにはかからず、プライオリティ着信にしておいた学校などからの着信のみ、夫または妻が代わりに出ることもできる、というわけです。
これから追加料金は月額500円と、本体代金のみしかかかりませんので、比較的現実的です。
ジョギングや運動中のみ、ワンナンバーフォンを持っていく
Apple Watch的な使い方として、ジョギングをするとき、または運動中についてのみ、ワンナンバーフォンを持って行って、スマホは自宅に置いておく、という使い方です。
重たいスマホを持ち運ぶよりずいぶん楽ですし、これなら重要な連絡も逃しません。
運動中に利用するならApple Watchが圧倒的に便利ですが、そもそもiPhoneを利用していない人や、Apple Watchはそれなりに価格も高いので、ワンナンバーフォンでいい、という人などにもお勧めです。
超本命! 年配ユーザーの補助的端末としての利用
これがやはり本命の使い方になるかもしれません。
これから初めてスマホに乗り換えようと考えている年配のユーザーの補助的端末としての利用です。
万が一、スマホの利用がどうしてもうまくいかず、フィーチャーフォンに戻したい、という要望があった場合でも、ワンナンバーフォンなら元々のフィーチャーフォンと操作性が極めて近いため、安心して利用できると思われます。
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カードケータイにはなれないワンナンバーフォン
ちょっと見た感じ、一緒に発表されたカードケータイとワンナンバーフォンはなんとなく似ているような気がしないでもないですけど、実は全然違います。
新しい回線契約が必要なカードケータイに対して、ワンナンバーフォンはあくまで子機です。
ファッション性に優れテザリングも利用可能なカードケータイに対してワンナンバーフォンはおしゃれとは言いにくい外観にテザリングも非対応です。
そもそもどういう目的を持っているかによって、カードケータイとワンナンバーフォンの利用方法は大きく異なってくると思いますので、まずは自分が何を必要としているのかをしっかり把握しましょう!