ドコモの月々サポートは、ドコモの機種購入時に、高い機種代金を少しでも安く購入できるようにという端末購入の補助としての役割を持つ割引サービスです!
もうこのサービスが始まってどれくらい経つでしょうか。
かなり長く、ケータイ業界の主要な割引の仕組みとして、ドコモだけでなく他社でも名称が違う同等割引サービスも展開されているなど、逆にケータイやスマホを購入するにあたって、この仕組みを耳にしたことがない人の方が少なくなってきているのでは、というくらいに普及している仕組みです。
ただ、このサービスの仕組みが、わかってしまえば簡単なのですが、初めて耳にして説明を受けたとしても、イマイチ内容がピントこないなど、複雑でわかりにくいと感じている人も少なくないんです!
むしろ、そういう人の方が多数派かもしれませんね。
ただ昨今は、このなくてはならないと思われていた割引サービスが適用されない料金プランが、ドコモ含め三社ともに登場してきています。
それはいったい何故なのか、それでもお得になるのか、
わかりにくいサービスの全容を詳細まで徹底的に解説してみたいと思います。
もくじ
月々サポートのわかりにくい仕組み
ドコモの月々サポートを一言で説明するなら、「購入月の翌月を1ヶ月目とし、最大24ヶ月間、購入機種に応じた『月々サポート割引額』を毎月の利用料金から割引する」、という内容です。
ポイントとしては、「最大24ヶ月間、毎月の利用料金から割引」という点で、端末代金から一気に割引してくれるわけではない、という点ですね。ここがわかりにくいポイントでもあります。
つまり、機種端末を購入することで適用される割引なのに、機種購入代金には割引は充てられず、毎月の利用料金に割引が回っているため、「どういうこと?」となりやすいんです!
実際の割引額や対象機種は、購入時期によって変動するため、今日までは月々サポート対象機種だったのに、明日からは端末購入サポート対象、というような変更はよくあります。
特に、同じ機種でも買い方によって月々サポート対象か、端末購入サポート対象かが異なる場合があるため、余計にややこしいですが注意しないといけないです。
つまり、iPhone 8が機種変更なら月々サポートが適用されるけど、FOMAからXiへの契約変更の場合は端末購入サポート対象、という感じのパターンがよくあるんです。
端末購入サポートについては、また別枠で解説します。
月々サポートには、割引が適用される対象料金が設定されています! 以下の通りです。
月々サポートの割引適用対象利用料金
FOMA/Xiの基本使用料、国内通話通信料、パケット定額料、付加機能使用料(一部除く)
以上が、月々サポートの割引対象となる利用料金です。
逆に、対象外の料金としては、FOMA/Xi以外のサービスの利用料金、分割支払金/分割払金、コンテンツ使用料/iモード情報料、dマーケット(「dTV」月額料金など)、「ケータイ補償 お届けサービス/ケータイ補償サービス」月額料金、国際通話通信料、海外通話通信料(WORLD WING)、ユニバーサルサービス料などとされています。
なので、基本料金がすごく安くて、支払い総額としては分割支払い金がそのほとんど、という場合は、月々サポートの割引きが適用しきれないケースもありうる、ということですね。その場合、以下のような注意事項があります。
各月の割引対象料金の総額が「月々サポート」の適用額に満たない場合は、割引対象料金の総額を上限に割引きます(翌月へくりこしての割引は行いません)
要注意です。ただ、あまり現実的にこういうケースが起こる可能性は最近はかなり少ないと思います。
唯一あるとしたらシェアパック子回線の場合ですが、シェアパック子回線の場合は例外的なルールがあります。以下の通りです。
シェアグループの子回線の割引対象料金の総額が「月々サポート」の割引額に満たない場合、残りの割引額はシェアグループの代表回線のご利用料金から割引されます。(翌月へくりこしての割引は行いません。)
シェアパックの子回線で割引しきれない月々サポートがある場合は、同月内に代表回線にそのまま回る、ということです。
月々サポートの適用条件
月々サポートの対象条件は、非常に簡単です。基本的には、対象機種購入した場合、と考えていて間違いありませんが、具体的にはそれにプラスして基本プランへの加入や指定パケットパックの利用が条件として存在しています。
とはいえ、それがレギュラープランなので、よほどイレギュラーな使い方をしたい場合以外には問題なく適用されると考えて間違いありません。具体的な条件は以下の通りです。
・月々サポート対象機種の購入
・指定「基本プラン」への加入
・指定「パケットパック/シェアオプション/FOMAパケット定額サービス/FOMA定額データプラン」のいずれかへの加入
一応、具体的な対象プランを案内しておきます。
【Xi機種】
対象機種 | 指定「基本プラン」 | 指定「パケットパック」 |
スマートフォン | 「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」 「カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)」 「シンプルプラン(スマホ)」 「データプラン(スマホ/タブ)」 |
「ウルトラシェアパック30〜100」 「ベーシックシェアパック」 「シェアパック5〜30」 「ウルトラデータL・LLパック」 「ベーシックパック」 「データLパック(大容量)」 「データMパック(標準)」 「データSパック(小容量)」 「らくらくパック」 「ウルトラビジネスシェアパック30〜100」 「ビジネスベーシックシェアパック」 「ビジネスシェアパック5〜3000※」 「ケータイパック」 「シェアオプション」 |
タブレット | 「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」 「カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)」 「データプラン(スマホ/タブ)」 |
|
ドコモケータイ(spモード) | 「カケホーダイプラン(ケータイ)」 「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」 「シンプルプラン(ケータイ)」 |
|
データ通信製品 (モバイルWi-Fiルーター データカード) |
「データプラン(ルーター)」 |
半年以内に購入履歴があると対象外です!
あんまり対象になるケースはないかもしれない・・・ですが! イレギュラーで短期に買い替えをしようと考えた場合に、ついつい忘れていたり知らなかったりというケースが多い、月々サポートの重要なポイントがあります。
それは、「2014年9月以降に発売された機種を過去6か月以内に、『機種購入手続きがなされている回線』『XiからFOMAへの契約変更がなされている回線』、または『お持ち込みになった機種でドコモと新規契約されている回線』で購入の場合は、割引の対象外」という点です。
つまり、前回購入から6ヶ月経過せずに改めて別機種を購入しようと考えた場合、月々サポートが適用せず、事実上完全な定価での購入になってしまうんです!
もしドコモオンラインショップで機種変更をしようとして、どうしても月々サポートが何故か適用の状態にならない!という場合には、この原因を疑ってみてもいいかもしれません。
まぁ、半年以内で買い替えなんて、よほど何かの理由がないと実施しないとは思いますが。
端末購入サポートと併用はできません!
端末購入サポート対象と、月々サポート対象は、同時に重なることはありません。同機種で買い方の違い(新規と機種変更、という具合)で両者が異なることはありますが、月々サポート対象の場合に端末購入サポートを選択することはできませんし、逆も同じです。
一般的に、月々サポート対象機種が時間の経過とともに端末購入サポート対象になるケースが多いです。
どちらがお得、ということもないのですが、端末購入サポートの方が縛りが12ヶ月(正味14ヶ月)とやや緩いので、次の買い替えが早めにしやすい、というメリットがあります。
また、dカード GOLDを所有している場合に、基本料金の割引きが実施される月々サポートはポイント獲得においては不利になりますが、端末購入サポートの場合は端末価格から直接割引が実施され、基本料金からの値引きは存在しないため、よりdポイント獲得をしやすくなるという点もメリットの一つです。
ドコモウィズは対象外
人気のドコモ格安プラン・docomo withは、非常にお得になる代わりに端末購入補助が実施されません!
つまり、月々サポートも端末購入サポートも、どちらも対象外となり、端末価格はそのままかかってきて、それを一括または分割で支払っていく形になります。
元々端末価格が比較的安い機種しか現状docomo with対象機種として選ばれていませんから、割賦で支払う形にしておけばちょうどdocomo withの割引額と相殺するような形になります。
だけどそれではdocomo withでせっかく安くなった部分が意味がない、と感じられるかもしれませんが、端末価格が事実上かからないと判断することもできるわけで、そういう意味ではもちろんメリットがありますし、何より端末代金の支払いが終わる2年後以降も、次に買い替えをするまではずっと割引が継続することを考えれば、同一機種を長く使えば使うほどお得になっていきます。
今後docomo with機種が増えていくと、月々サポートの出番はドンドン減っていきそうです。
auやソフトバンクでも、端末代金と利用料金の分離は進んでいるので、近い将来月々サポートは、なくなってしまって新しい仕組みが登場する可能性もあるかもしれませんね!